クリンチングファスナー総論


運営;クリンチングファスナー普及委員会
スポンサー;株式会社ユーロテック
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クリンチングファスナー総論

金属製品に対するクリンチングファスナーの圧入は、 日本の板金屋さんにおいて過去10年の間に急速に普及した工法です。 その特徴は、 圧入あつにゅう 時に発生する 塑性変形部位そせいへんけいぶい が、極めて微小な体積 である事にあります。
これによって、 位置制御いちせいぎょ (=大半のプレス加工)ではなく、 圧力制御あつりょくせいぎょ を行える圧入機械(インサーションマシン)を用いて圧入しなければ、 多数の圧入不具合が発生します。
残念ながら “ プレスでも圧入出来ると聞いています ” という間違った風評が流れた事により、 この点を誤解したまま、クリンチングファスナーを圧入し続けている板金屋さんが、 市場の半分以上を占めています。 インサーション・マシンの普及率は、 ファスナーの消費量が高いにも関わらず圧入技術において日本は後進国 です。

クリンチングファスナーの圧入は、 高度な加工であり、種々の条件を整えて初めて実現するものですが、 インサーション・マシンを用いれば、容易く環境や条件を整える事が可能です。 高い生産性で圧入を行ったり、部品点数の削減を推進したりする事も可能となります。 インサーション・マシンを用いない環境では、失われるものがあまりにも巨大です。

設計者の方が、クリンチングファスナーを図面に書き込む時にご注意頂くべき事は、 かなりの量となりますのでチェックリスト としてまとめました。

それに加え、昨今の板金屋さんの実状に照らし合わせた、 設計者が陥り易い種々の問題点についてもレポートしてあります。 これまでは、何処からも入手出来なかった、 売れ筋のクリンチングファスナー情報や、 対応している板と板厚の対応表単一重量リスト価格情報、 などを大いに設計に役立てて頂く事ができます。

そのような中で、クリンチングファスナーの長さに関して、 ナット以外は、共通して、6mm 8mm 10mm の3種類を使用するようにすれば、 多くの不具合の防止効果も高く、円滑で安価な調達に極めて有効 です。 これは、クリンチングファスナーを図面に書き込む際のコツとして、 覚えておいて頂くべき内容です。

これらの事を考慮に入れてクリンチングファスナーを使用して頂く事が出来れば、 クリンチングファスナーを100%活用して頂く事が可能であるはずです。 クリンチングファスナーを活用して頂くべき板金製品はいたる所に、まだまだ沢山存在します。  このホームページがクリンチングファスナー活用の正しい道しるべとなる事を切に希望します。

このホームページが存在する事の意義

このホームページは、川上企業の持つ情報を、川下企業に対して提供しようとするものです。 大企業から見れば、下請けの下請けのさらに下請け企業の情報を、大企業に提供しようとしている訳です。 日常的な指示命令系統は、川下企業から川上企業へ流れるわけですから、 そういった点で『おきて破り』のホームページという事になります。

ちなみに、この川上、川下という表現には、常に不利な立場に立たされ続けて来た、 下請け企業と大企業の立場を、少しは改善しようとする意図が見えています。 つまり、大企業は上ではない!という事を、ゆるやかに国民にアピールしようとする ものであるはずです。

このホームページのような試みは、ずっと前から日本工業会において必要であると言われ続けて来ましたが、 実際に実行された例は、ほとんどありませんでした。 その理由は、中小零細の下請け企業がそのような事を実行しようとしても、 直接の取引先にとって少しでも都合の悪い事は何ら書けなかったからです。

また、日本において、クリンチングファスナーは、 持てるポテンシャルの半分くらいしか能力を発揮しておらず、 原因は、情報不足による勘違いや誤解によるものです。 このような勘違いや誤解は、多くの工業技術が過去にそうであったように、 工学的根拠に基づいて解消されてゆくべきです。

元々、クリンチングファスナーは、機能性に優れ、汎用性も高い工業アイテムです。 設計者の皆さんに対して、多くの情報を開示すればするほど、 クリンチングファスナーが図面に書き込まれる頻度を増やす事が出来るはずです。 これは、クリンチングファスナー・メーカー全ての売上を伸ばす効果に繋がります。 正しく、使うべきところに、クリンチングファスナーを使って頂きたい、 その為には、最川上企業の情報をホームページで提供すべきであるという考えで、このホームページは作成されました。

このホームページは『おきて破り』の試みで “ 本当の事であれば何でも書く ” というコンセプトです。 そんな内容ですから、 はっきり申し上げて、外圧によるコンテンツの変更も余儀なくされるでしょうし、 しまいには閉鎖という事も起こり得ます。 それでも、誰かが設計者の方に、この内容をお伝えしなければ、 日本におけるクリンチングファスナーの明日は、明るいものにはならないでしょう。

もしも、このホームページに対するご意見、ご希望がある場合は、 より良いホームページにするために、出来る限り善処させて頂きます。
Mail による ご連絡をお待ちしております。

2019年10月 クリンチングファスナー普及委員会
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