クリンチングファスナーの所要量を偽らない事


運営;クリンチングファスナー普及委員会
スポンサー;株式会社ユーロテック
検査方法 在庫に持つ事

所要量を偽らない事

大企業の 購買担当者こうばいたんとうしゃ の中には、中小零細企業に対して、 虚偽の見積依頼を行い、安価なコストで部品等を入手しようとする方がおられます。

コストダウンの作戦

その手口は、クリンチング・ファスナーを、 10万個ほど発注したい時に、 クリンチング・ファスナーを、200万個ほど使用すると言って見積を要求し、 その、200万個用の単価で、10万個を発注するというものです。 このような時、大企業は、通常の10万個の単価に対して、 半額に近い額で、クリンチング・ファスナーを購入する事が出来ます。

クリンチング・ファスナーの供給業者は、 残り190万個を用意し、喜んで待っている訳ですが、 何時まで経っても、残り分の注文は来ません。 これが標準品ならば、まだ救いようがあるのですが、 そういった場合に限って、特殊品で、他の何処にも売れないサイズである場合が多いのです。 ならば、再加工して他の標準サイズに加工すれば良いという事も考えられますが、 現実には、コストが掛り過ぎて全く不可能です。

こんな話は、警察にお願いしたいくらいです。

ありえない、ねじ類の再加工販売

例えば、RST-6.2-M3-10.2 という長さ10.2mmのクリンチング・ファスナーが売れ残ったとしましょう。 RST-6.2-M3-10ならば大量に売れている訳ですから、 僅か0.2mmを加工に出して切り詰めれば良いと思われるかも知れません。 ところが、0.2mmを切削加工で切り詰めるという加工賃は、RST-6.2-M3-10の単価よりも高いのです。 また、切り詰めた部分は、めっきが無くなってしまいますので、 剥離再めっきはくりさいめっき も行わねばなりませんが、剥離再めっきなどという技術は、 前にも述べました が、 ねじ製品には使えない技術と言っても過言ではありません。 結論としては、RST-6.2-M3-10.2を切り詰めてRST-6.2-M3-10を作ると言う事は、 100円を得るために10,000円を支出し、且つ、大きなリスクを抱えるようなもので、 全然、ありえない事です。このようなパターンは全てのファスナーにおいて共通であり、 クリンチング・ファスナーの再加工による再販売は、ありえません。

話を戻しますと、 死蔵品しぞうひん が発生するという事が、 中小零細企業にとって、どれ程の経営的ダメージになるかを 計算できないような方が、大企業の購買担当者の中におられるとは思えません。 しかし、残念ながら、同種の話を、筆者は何度も耳にしています。 このような行為は、もしも意図的に行われたとすれば、 立派な犯罪行為かと思いますので管理者の方は、是非、御注意頂きたく思います。

もっと大きなコストダウン

上記のような姑息な手段を使わなくても、このページに記載されている クリンチングファスナー関連の各種のノーハウを応用すれば、 製品の付加価値を高めたり、製造コストを削減したりする事が出来ます。 姑息な方法で得られるチンケな利益よりも、ずっと大きな利益が得られます。

結局は “ 勉強 ” という事ですね。

検査方法 在庫に持つ事